PCCTでは、患者ごとに高度に最適化されたEID-CTプロトコルと比べて、ヨード量が26.7%、CTDIvolが24.4%低減しました。最適化された参照基準と比べても、実臨床で線量効率に優れることが確認されました。診断画像の画質(IQ)は同等に保たれ、造影効果やSNRに有意差はなく、近位部でわずかなCNR低下がみられたものの、臨床的な影響はありませんでした。
PCCTでは、体重(TBW)に応じた造影剤プロトコルを用い、管電圧を120 kV、VMIを55 keVに固定すれば十分です。ワークフローを簡素化しながら、造影剤量と放射線量を低減できます。
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図3
PCD-CTとEID-CTで撮影した肺動脈CT画像の代表例。画像A、Bは両評価者が「中等度」と判定し、C、Dは両評価者が「良好」と判定しました。画像E、Fは、両スキャナーでの肺塞栓(PE)の所見例です。
プロトコル
詳細 | プロトコル |
|---|
スキャナー | NAEOTOM Alpha |
撮影部位 | 肺動脈(CTPA) |
撮影モード | QuantumPlus |
管電圧[kV] | 120 |
IQレベル | 70(CARE keV) |
線量変調 | CARE Dose4D、CARE keV |
CTDIvol[mGy] | 3.4 +/- 1.1 |
DLP[mGy*cm] | 該当なし |
実効線量[mSv] | 該当なし |
回転時間[s] | 0.25 |
ピッチ | 2.4 |
スライスコリメーション[mm] | 144 × 0.4 |
スライス厚[mm] | 1.0 |
再構成間隔[mm] | 0.8 |
再構成カーネル | Bv40 |
逐次近似再構成 | QIR(強度3) |
keVレベル[keV] | 55(VMI) |
造影剤 | Ultravist 300 / 370 |
造影剤量 | 体重に応じて調整(総ヨード量 ≈10.2 +/- 1.4 g) |
注入速度 | 該当なし(注入時間を約8秒に固定) |
生理食塩水後押し | 40 mL |
撮影相 | 肺動脈相(テストボーラス+ピーク+7秒) |
Stammen L, Hoeijmakers EJI, Flohr TGほか。PCCTによる肺塞栓CTPAの造影剤量低減。Eur Radiol. 2026;36:3206–3215. doi:10.1007/s00330-025-12054-6