尿路結石が疑われ、造影剤を使用しない腹部CTを受けた患者507人を対象とした後ろ向き単施設研究。PCCT(n = 229)と最適化されたEID-CT(n = 278)を比較した。
PCCTの実効線量はEID-CTより44%低く、0.79 mSv対1.39 mSvでありながら、優れた診断確信度を維持した。
線量が低いにもかかわらず、PCCTではSNRが高く、腎臓レベルで30%、腸腰筋レベルで23%、閉鎖筋レベルで17%改善した。結石検出における読影者間一致度はほぼ完全だった(Krippendorff α ≥ 0.99)。
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図2. 再発性の側腹部痛があり、腎結石が確認されているBMI 31.23(体重[kg]を身長[m]の2乗で割って算出)の38歳女性患者に対する、軸位断の造影剤を使用しない腹部CT検査。(A)線量最適化エネルギー積分型検出器CT(1.49 mSv)および(B)サブミリシーベルト光子計数型検出器CT(0.94 mSv)を実施した。いずれの検査画像でも左腎に3 mmの結石が認められた(矢印)。
プロトコル
詳細 | 値 |
|---|
スキャナー | NAEOTOM Alpha |
撮影範囲 | 腹部/尿路 |
撮影モード | 造影剤を使用しない超低線量CT |
収集モード | スズ前置フィルターを用いたPCCT |
スズフィルター | 0.4 mm |
管電圧[kV] | Sn 100/Sn 140、自動選択 |
管電流 | 自動 |
IQレベル | 20 |
回転時間[秒] | 0.5 |
検出器スライスコリメーション | 144 × 0.4 mm |
再構成カーネル | Br36 |
再構成 | 逐次近似再構成、強度3 |
スライス厚 | 1 mm |
造影剤 | なし |
主な結果
項目 | PCCT | EID-CT |
|---|
患者数 | 229 | 278 |
CTDIvol | 1.17 mGy | 1.99 mGy |
実効線量 | 0.79 mSv | 1.39 mSv |
線量低減 | 44% | — |
画像ノイズ | 15.88 HU | 21.24 HU |
腎臓SNR | 2.15 | 1.66 |
腸腰筋SNR | 3.01 | 2.44 |
閉鎖筋SNR | 3.25 | 2.79 |
診断確信度 | 5/5 | 5/5 |
読影者間一致度 | α ≥ 0.99 | α ≥ 0.99 |
したがってPCCTにより、線量を低減しながら客観的な画質を向上させ、サブミリシーベルトでの尿路結石画像診断が可能になった。読影者の確信度も損なわれなかった。
出典: Huflage H, Kunz AS, Patzer TS, et al. 尿路結石検出におけるサブミリシーベルト腹部光子計数CTとエネルギー積分型検出器CTの比較:診断確信度への影響。 Radiology誌。 2024;312(1). doi:10.1148/radiol.232453.