この後ろ向き研究では、40人の患者を対象に、門脈相PCCTから再構成した仮想単色画像(VMI)が十分な動脈血管コントラストを得られるか、また専用の動脈相が利用できない場合や画質が不十分な場合に代替となり得るかを評価した。
40 keV VMIで動脈の減弱値が最も高く、真の多色性動脈相画像の360 ± 97 HUに対し439 ± 97 HUとなり、約血管減弱値が18%上昇した。一方で、ノイズが増加し、CNRとSNRは大幅に低下した。
主観的評価では、40 keVは血管コントラストが最も良好である一方、70 keVは総合的な画質が最も良好で、40 keVと比べてノイズが少なく、CNRとSNRも改善した、よりバランスの取れた再構成画像となった。これらの結果から、低keV VMIは門脈相PCCTデータから動脈情報を補い、症例によっては再検査を避けるのに役立つ可能性が示唆される。