脊椎のPCCTでは、EID-CTよりも画像の鮮鋭度が高く、画像ノイズが少ない一方、放射線被ばく線量は明らかに低かった。
金属インプラントを有する患者では、130 keVの単色画像再構成により、標準的なPCCT再構成と比べて画質、アーチファクト低減、診断への確信度がさらに向上した。
PCCTは、金属アーチファクトの低減と低被ばくが特に重要となる術後の脊椎画像診断において、非常に有用と考えられる。
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図4。脊椎固定術後、外傷性骨折とスクリューの緩みが疑われた85歳患者の術後CT画像例(ウィンドウ中心500 HU、ウィンドウ幅2000 HU)。画像は第5頸椎の高さにおける軸位断を示す。EID-CTでは金属インプラントによる重度のアーチファクトが生じ、画質と診断への確信度が大きく低下している。左椎弓根のスクリューの緩みが疑われた(矢印)。創傷治癒遅延の治療後、頸部を外固定して経過をみた後、PCCTでフォローアップCT撮影を実施した。PCCTstdではアーチファクトが大幅に低減し、骨吸収がより明瞭に描出されており、右側スクリューの緩みも確認できる(矢印)。PCCTの130 keV再構成ではアーチファクトはほとんど認められず、両方のスクリュー周囲の骨吸収が明瞭に描出されている(矢印)。EID-CT=エネルギー積分型CT、PCCTstd=フォトンカウンティングCT、PT-CT130 keV=130 keVの単色画像再構成を用いたPC-CT
プロトコル
詳細 | 値 |
|---|
スキャナー | NAEOTOM Alpha |
撮影部位 | 脊椎 |
撮影モード | QuantumPlus |
管電圧 [kV] | 120 |
実効mAs [mAs] | 60 |
IQレベル | IQ 85 |
線量変調 | CARE Dose4D |
CTDIvol [mGy] | 平均8.83 |
実効線量 [mSv] | 平均1.64 |
回転時間 [s] | 0.5 |
ピッチ | 0.8 |
スライスコリメーション [mm] | 144 × 0.4 |
スライス厚 [mm] | 2 |
再構成間隔 [mm] | 2 |
再構成カーネル | Br64 標準骨カーネル |
逐次近似再構成 | QIR 2 |
keVレベル [keV] | 65 標準 |
造影剤 | なし |
Rau A、Straehle J、Stein T、Diallo T、Rau S、Faby S、Nikolaou K、Schoenberg SO、Overhoff D、Beck J、Klingler JH、Bamberg F、Weiss J。脊椎のフォトンカウンティングCT(PC-CT):診断への確信度と放射線被ばく線量への影響。 Eur Radiol. 2023;33:5578-5586. doi:10.1007/s00330-023-09511-5