PCCTはEID-CTと比較して、閉塞性CADの特異度、陽性的中率(PPV)、総合診断精度を大幅に向上させる一方、感度と陰性的中率(NPV)は同等に高く維持した。
PCCTの後に侵襲的冠動脈造影へ紹介された患者は少なかったが、紹介された患者は血行再建術を受ける可能性が高く、臨床的な意思決定の向上が示された。
PCCTは判定困難な所見と不要な診断目的のICAを減らし、とくに冠動脈石灰化の負荷が高い患者でその効果が顕著だった。
セントラルイラスト。冠動脈CTA画像の並列比較では、PCCTにより内腔がより鮮明に描出され、ブルーミングアーチファクトが低減していることが示されている。とくに高度石灰化血管で顕著である。臨床的には、ICA紹介の減少(9.9%対13.1%)と、紹介後の血行再建術実施率の上昇(43.4%対35.5%)につながっており、診断への確信度と患者選択の向上がうかがえる。
出典:Sakaiら、JACC、2024年
詳細
値
スキャナー(PCCT)
NAEOTOM Alpha
撮影範囲
冠動脈CTA
撮影モード
QuantumPlus(98.9%)
QuantumHD(一部)
心拍数が毎分65回未満の場合、撮影時間窓は心周期の60~80%に設定した。心拍数がそれより高い場合は、自動判定ツリーを用いて最適な時間窓を決定した。
総被ばく線量[mSv]
11.7 ± 8.4
管電圧[kV]
140
スライス厚[mm]
0.4 SR | 0.2 UHR
スライスコリメーション[mm]
144 × 0.4 SR | 120 × 0.2 UHR
再構成
QIR 3
造影剤量
60~90 mL
注入速度
4~6 mL/s
心拍数の調整
β遮断薬(目標:毎分65回未満)+ニトログリセリン
Sakai K、Shin D、Singh M、ほか。冠動脈疾患におけるフォトンカウンティング検出器CTの診断性能と臨床的影響。 J Am Coll Cardiol. 2024;85(4)。
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