検証した再構成設定の中では、カーネルBv40が、高ピッチスペクトラル冠動脈PCCTにおける鮮鋭度、ノイズ、CNRの総合的なバランスに最も優れていました。
カーネルの鮮鋭度を高めると血管の鮮鋭度は向上しましたが、画像ノイズも増加し、CNRは低下しました。このことから、細部描出とノイズのトレードオフが明らかになりました。
主観的な画質評価はBv40とBv36で最も高く、スペクトラル高ピッチ冠動脈PCCTの実用的な標準再構成としてBv40が最適であることが示されました。
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図1. 血管鮮鋭度の測定例。Br36(上)およびBv44(下)カーネルを用いて再構成した画像における、右冠動脈遠位部のラインプロファイルと対応するダブルシグモイドフィット関数。血管壁がより鮮明であることを示す傾きは、Br36カーネル(上)の再構成ではS = 3.5/mmであるのに対し、Bv44カーネル(下)ではS = 9.7/mmと大幅に急峻です。
出典:Yang et al., Diagnostics、2023年、CC BY 4.0
プロトコル
項目 | 値 |
|---|
スキャナー | NAEOTOM Alpha |
撮影範囲 | 冠動脈CTA/心臓 |
撮影モード | 高ピッチFlash-QuantumPlus |
撮影方向 | 高ピッチスパイラル |
管電圧[kV] | 120 |
実効mAs[mAs] | 該当なし |
IQレベル | 該当なし |
線量変調 | CARE Dose4D |
CTDIvol[mGy] | 2.68 ± 0.59 |
DLP[mGy*cm] | 53.51 ± 8.91 |
回転時間[s] | 0.25 |
ピッチ | 3.2 |
マトリックス | 512 × 512 |
スライスコリメーション[mm] | 144 × 0.4 |
スライス幅[mm] | 0.4 |
再構成間隔[mm] | 0.2 |
再構成カーネル | Br36/40/44/48、Bv36/40/44/48、Qr36/40/44/48 |
逐次再構成 | QIR 3 |
keVレベル[keV] | 55 |
収集モード | スペクトラルQuantumPlus |
ECG同期窓 | 拡張期、R-R間隔の60%から開始 |
造影剤 | Ultravist 370 mg iodine/mL |
造影プロトコル | テストボーラス15 mL + 本注入ボーラス75 mL |
患者準備 | ニトログリセリン0.8 mg舌下投与、および必要に応じてメトプロロール最大10 mg静脈内投与 |
Yang Y、Fink N、Emrich T、ほか。カーネルの種類と鮮鋭度レベルの最適化による高ピッチ光子計数冠動脈CT血管造影の客観的・主観的画質の向上。 Diagnostics。 2023;13(11):1937。