UHR光子計数CCTAは、重度の石灰化やステント留置後であるにもかかわらず、TAVRを受ける高リスク集団において冠動脈疾患(CAD)を高い診断精度で検出した。
全体的に画質は非常に良好で、冠動脈セグメントの97.8%が診断可能と評価され、79%が良好または非常に良好と評価された。
本研究は、信頼性の高い非侵襲的冠動脈評価を行うことで、UHR PCCTがTAVR前患者における不要な侵襲的冠動脈造影検査の削減に役立つ可能性を示唆している。
図2。経カテーテル大動脈弁置換術前の85歳男性における超高解像度(UHR)冠動脈CT血管造影(CCTA)。右冠動脈にステントが留置され、冠動脈硬化が非常に重度でAgatstonスコアが4162であったにもかかわらず、冠動脈を診断可能な状態で描出でき、CT画像で閉塞性冠動脈疾患が除外された。(A)心臓の3次元シネマティックレンダリング。右冠動脈中部のステント(矢頭)が確認できる。(B)0.2 mm厚の軸位断によるUHR CCTA。高度に石灰化した左前下行枝遠位部の内腔(矢印)を、アーチファクトなしに評価できる。(C)右冠動脈の曲面多断面再構成像。ステント内腔(矢頭)が診断可能な状態で描出されている。(D)侵襲的冠動脈造影により、ステント内再狭窄が除外できる。
出典:Hagar et al.、Radiology、2023年、CC BY 4.0
プロトコル
詳細 | 値 |
|---|
スキャナー | NAEOTOM Alpha |
ソフトウェア | VA50 |
撮影範囲 | 心臓 |
撮影プロトコル | 非造影カルシウムスコア撮影後、造影心電図同期UHR CCTAを実施し、続いて大動脈腸骨動脈CTAを実施 |
撮影モード | Quantum HD 後ろ向き心電図同期デュアルソースヘリカル撮影 |
管電圧[kV] | 120または140 |
実効mAs[mAs] | 該当なし |
IQレベル | 該当なし |
線量変調 | 管電流自動変調およびR-R間隔の20~80%での心電図パルス制御 |
CTDIvol[mGy] | UHR CCTAで67.7 ± 19.2 |
DLP[mGy*cm] | UHR CCTAで936 ± 278 |
実効線量[mSv] | UHR CCTAで13.3 ± 4.2 |
回転時間[秒] | 0.25 |
ピッチ | 0.2 |
マトリックス | 1024 × 1024 |
視野[mm] | 180 × 180 |
スライスコリメーション[mm] | 120 × 0.2 |
スライス厚[mm] | 0.2 |
再構成間隔[mm] | 0.1 |
再構成カーネル | Bv56 |
逐次近似再構成 | QIR3 |
造影剤 | イオプロミド、Ultravist 370 mgヨード/mL |
造影剤量 | 造影剤70 mL + 造影剤30 mLと生理食塩水40 mLの混合液 |
注入速度 | 5.0 mL/s |
ボーラストリガー | ボーラストラッキング |
患者の前処置 | β遮断薬なし、ニトログリセリンなし |
冠動脈カルシウムスコア測定 | UHR CCTA前に非造影撮影 |
Hagar MT、Soschynski M、Saffar R、ほか。高リスク集団における冠動脈疾患検出のための超高解像度光子計数CTの精度。 Radiology。 2023;307(5)。